北宋の学者、周茂叔(1017~1073年)は、「愛蓮説」という短い名文を書いた。その中で蓮の性質を次のように語っている。
予独愛蓮之出淤泥而不染、
濯清漣而不妖、中通外直、
不蔓不枝、香遠益清、亭亭浮植、
可遠観而不可褻翫焉。
わたしは蓮が好きだ。泥より出づるも泥に染まらず、
さざなみに洗われても悪い方向へ流されることがなく、
芯がしっかりしており外観はすらりとして立っている。
蔓も枝もなく ほのかな香りを漂わせて高々として立っている。
蓮は遠くより眺めるのがよく、近づいて手に触れるべきものではない。
この文章に出てくる「出淤泥而不染」(泥より出づるも染まらず)という言葉、聞いた話では中国人なら誰でもこの言葉を知っているらしい。
どんなに劣悪であったり、過酷であったりする環境にあっても、周りの悪い影響をうけず清く生きるという意味で、現在この言葉は使われている。
私も中国にあって、中国の見習うべきところは吸収し、中国の悪い習慣などに対しては「出淤泥而不染」(泥より出づるも染まらず)という態度でありたい。
☆Fools rush in where angels fear to tread.
(君子危うきに近寄らず)
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