中国語で仲人のことを「红娘」という。もともと「红娘」とは、『西廂記』に出てくる侍女の名である。
『西廂記』は、元代の有名な雑劇の一つである。身分の高い女性と無冠の士が数々の困難を乗り越えて恋を成就するというラブストーリーである。劇中、侍女の红娘は二人の仲を取り持つ。
さすがに長い歴史をもつ国だけあって、物語に出てくる人の名前を今も使っているのはおもしろい。ほかに、「冰人」と「月下老人」という言葉も仲人の意味らしく、やはりこの言葉も故事からきている。
☆act as go-between
(仲人をする)