机の上の電気スタンドがつかなくなった。1年半ぐらい前に買ったものである。安かっただけあって、さすがに寿命も短い。蛍光灯を取り替えれば問題なく使えるのだろうか。
電気スタンドの台のところに、「一寸光阴一寸金,寸金难买寸光阴」(わずかな時間であってもささいなお金に相当する。だが、ささいなお金ではわずかな時間を買うことはできない)と記されている。中国には古くから、時間の大切さやその性質に関する言葉が言い伝えられてきた。「少年老い易く学成り難し」「光陰矢の如し」「時は金なり」、海を渡って日本にまで伝わった言葉もたくさんある。
ところが、現代の中国人はとても時間にルーズである。約束の時間を守らない。何かをする約束があっても、たいてい予定時間より遅れる。上記のような古典の言葉が生かされていない。
本田総一郎(ホンダの初代社長)は時間にとても厳しい人だったという。ある日、総一郎と待ち合わせをしていた人が、約束時間の2、3分前に約束場所に行ったところ、総一郎は顔を真っ赤にしてかんかんになって怒った(5年以上前に本で読んだ記憶なので、詳細ははっきり覚えていない)。
遅刻したわけでもないのに怒られた人もびっくりしたことだろう。この話から、総一郎が短気な性格だったことと、とても時間を大切にしていたことがうかがいしれる。総一郎の言葉に、「時は金以上」というのがある。
時間にルーズな中国人に語って聞かせたい話である。
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