关山月 李白
明月出天山, 苍茫云海间.
长风几万里, 吹度玉门关.
汉下白登道, 胡窥青海湾.
由来征战地, 不见有人还.
戍客望边色, 思归多苦颜.
高楼当此夜, 叹息未应闲.
関山の月 李白
明るき月ぞ天山に出づ
蒼茫たる雲海を照らしたり
万里のかなたより風は吹き来たり
いま玉門関を吹き過ぐる
漢兵は白登の道を下りて戦に向かひ
胡の兵は青海湾進出の機を窺ひぬ
古来よりここは戦場の地なり
人の生きて帰るを知らず
ここを訪れし者たちよ はるかかなたを見やりて
いかなる望郷の思ひにや沈みけむ
今宵高楼にありて
嘆きとどめむすべを知らなく
※上記の詩は西安での作です。正直いうと、漢詩の素養はまったくありません。独断で翻訳したので、間違っているところもあるかと思います。
ブログを休んで早3ヶ月。その間、一度もこのブログを見ることはなかった。
3ヶ月も放置しているので、さすがに誰もここを訪れていないだろうと思っていた。
久しぶりにのぞいてびっくりした。先週だけでなんと100人もの訪問者があった。なぜ・・・?
もうブログはやめるつもりだったのだが、100人もの訪問者があることを知って、このままずっと放置し続けるのは申し訳なく思い、今この文章を書いている。
この前の最終更新日は4月16日。長い冬がようやく終わり、大連に桜が咲きはじめる季節であった。あれから3ヶ月、浪しぶきのまぶしい夏になった。
友達にさそわれて泳ぎに行くことになった。大連で泳ぐのは実ははじめてである。電話でさそわれたのだが、泳ぎに行く場所も聞かずに電話を切ってしまった。で、どこに泳ぎに行くのかも知らないまま、近くのスーパーで中国式のダサい海パンを買い、待ち合わせ場所に行った。
友達に会ってはじめて、泳ぎに行くのが海ではなくプールだと知った。
2階建てバスに乗って、付家庄というところに行った。付家庄は3年前の夏、中国旅行の際に一度行ったきりのところである。豪華な別荘が立ち並んでおり、閑静な高級リゾート地といった印象である。
付家庄のバス停で降り、さらにプール館から出ている専用のマイクロバスに乗って5分ぐらいのところにめざすプール館はあった。
プール館のプールは、外光をふんだんに採り込むことのできる屋内プールであり、長さは縦50メートル、横20メートルほど、深さは1.4メートルぐらいのところから飛び込み台から飛び込んでも問題ない水深(3,4メートル?)のところまである。意外だったのは水が海水だったことである。聞いたところ、海の水を汲んできて入れているという。海水のほうが衛生上清潔とのことらしい。
日本人にとって泳げるということはごく当たり前で何でもないことだが、中国人には泳げない人がたくさんいる。中国の小中学校にプールはなく、水泳の授業がない。だから、中国人にとって泳げるというのはひとつの特技として扱われている感がある。
私は泳ぎが得意というわけではないが、それでも中国人から見ると泳ぎがうまいほうに属するようで、友達に「泳ぎ方がとてもきれいだね」といわれた。
プール館にはプール以外にもいろいろな設備があった。サウナ付きの銭湯、ジム、ビリヤード、卓球、麻雀卓、レストランなどが一通り揃っているレジャー施設となっている。古代のアテネの銭湯を彷彿とさせる周到ぶりである。中国のプールというのはやや金持ちの利用する高級施設のようである。
私は前日3時間ほどしか寝ておらず、体調がよくなかった。その上、日頃の運動不足が原因で泳ぎはじめて間もないうちにバテてしまった。早々に泳ぎを切り上げ、プールサイドの椅子に座ってくつろぎながら、外光が照りつけてちらちらちらちらと無限に反射しているエメラルドグリーンの水面を飽くことなく眺め続けた。
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